◎ 離婚前の売却がおすすめな人
① 家の売却が済むまで離婚を待てる
家の売却には非常に時間がかかります。
通常の不動産仲介の場合、売却完了までの目安は3〜6ヵ月。
物件の条件やタイミングが悪ければ半年以上かかることもあります。
そのため、売却完了まで待てる人は離婚前に家を売ることをおすすめします。
② 離婚後に相手と連絡をとりたくない
不動産売却の手続きは、お互いの同意が必要です。
家の売却手続きは、離婚後でも頻繁に連絡を取り合う必要が出てくることから、比較的お互いの同意が得られやすい離婚前のほうがスムーズに話し合いを進めることができるでしょう。
③ 離婚後のトラブルは避けたい
離婚前に家を売却するメリットは、話し合いをきちんと持つことで夫婦の同意が得られやすいことです。
離婚後は連絡が取りにくくなってしまうことからトラブルに発展しやすくなります。
問題が深刻化すれば、弁護士に依頼して話し合う状況にもなりかねないため、離婚前に家の売却を済ませておいた方が良いでしょう。
◎ 離婚後の売却がおすすめな人
① とにかく早く離婚したい
家の売却には非常に時間がかかります。
「早く離婚したい」「家が売れるまで待てない」といった場合は離婚してから家の売却を行うことになります。
しかし、離婚後も話し合いが出来ればよいのですが、連絡が取りにくいなどの理由から不動産を放置してしまうとトラブルの元になる可能性があるので、その点に注意してなるべく早く売却するようにしましょう。
② 家をできるだけ高く売りたい
家の売却価格に妥協したくない場合や、離婚後も連絡を取ることに抵抗がない場合には、離婚後にしっかり納得のいく売却を進めても良いでしょう。
離婚協議中は離婚の手続きと並行して売却手続きを行う必要があるため、売却に専念できる環境ではない可能性があります。
先に離婚の手続きを終わらせることでのちに売却に集中することができ、結果として価格が高くなりやすいメリットがあります。
③ 早期に売る理由がなく離婚後のやり取りに抵抗がない
「現金はすぐに必要ない」「ローンは完済している」など、家を早期に売る理由が特になく、離婚後、お互いに連絡を取り合うことに抵抗がない場合は、離婚後に家を売却しても問題ありません。
ただし、その家に誰も住んでいなくても固定資産税や都市計画税は支払う必要があるため、お互い住む予定のない家であれば、なるべく早く売却することをおすすめします。